抜けなくなった鍵
10年ほど前の話しです。 当時私はエントランスにオートロック機能のついたマンションに住んでいました。 オートロックといっても、自動ドア方式ではなくて、鍵のみ解除して自分でドアを押して開けるタイプのちょっとアナログなものでした。 同じキーを各部屋でも差し込んで使うタイプです。 出産を控えていた私は、産後の手伝いを頼むために母を呼び寄せ、しばらく私の家で同居することに。 母用の鍵がなくては不便なので、合鍵を作製しました。 作ったばかりの合鍵で、試しに家のドアを開けてみたところ問題なく使えました。 ちゃんと使えるね、大丈夫だね、と安心して、その合鍵を母に使ってもらうことに。 身重の私の代わりに、母には買い物を頼んだりしていたのですが、ある日、買い物に行っていた母から電話がかかってきました。 出てみたら、 「エントランスでオートロックを解除しようとしたら、鍵が差さったまま抜けなくなっちゃった!」 驚いてエントランスまで降りていくと、母の言ったとおりオートロック解除の鍵穴に鍵が差さったままになっていました。 そのままにしておくわけにもいかず、携帯で調べて鍵の救急車を手配。 すぐに駆けつけてくれて、工具をカチャカチャと操ったのちに鍵を引き抜いてもらえました。 マンションの住人すべてが利用するエントランスでのトラブルは、他の住人への迷惑などもありとても申し訳なかったです。 自宅の部屋だけなら困るのは自分だけだったのですが。 合鍵は簡単に作製できるものですが、ちゃんと問題なく使用できるかきちんと確認しなければいけないことを実感しました。 わが家のように、エントランスと部屋のキーが同じタイプのものの場合、合鍵を作ったらどちらの鍵もちゃんと開くか確認しないといけませんね。